ラインシステム
マハタを釣る場合、特にこだわりはなくPE5号にFGノットでフロロカーボン20号のリーダーを結束している。この場合、リーダーの先にスナップスイベルを付けて、あらかじめ作っておいたスイベル-幹糸-三方サルカン-捨て糸の仕掛けを付けるのだが、これには2つのデメリットがある。
まず1つ目、PEとリーダーの結束部分がガイドに引っ掛かかること。フロロカーボン20号だとライターでコブを作るとどうしてもガイドに引っ掛かってしまうのだ。勢いよく巻けばうまく通り抜けるのだが、これを繰り返すのはロッドに負荷がかかってしまう。
そして2つ目、大物を釣り上げた時にメチャクチャ竿を立てないと水面まで上がらないので取り込み時に苦労する。幹糸が1mでハリスが1.2m、トータル2.2mの長さを265cmの竿で取り込むだけなのだが、大物がかかっていると竿も曲がるので苦労するのだ。マハタの場合はもうかなり弱ってるのでそこまでは苦労しないが、青物の場合はそうはいかない。現に8kgのメジマグロや5kgのヒラマサの時は最後の最後が最も大変だった。
リーダーを三方サルカンに直結するのはアリなのだが、1つ目のデメリットが解消されない。竿を置いて取り込むのもアリなのだが、やはりバラしてしまうリスクが出てしまう。
これら2つのデメリットを解消するラインシステムを最近知った。それがクランキングリーダー、あるいはワインドオンリーダーと呼ばれるものだ。
これは、PEにビミニツイストなどでループを作っておき、そこにザイロンなどで作ったループ付きのリーダーをループトゥーループで結束する方法だ。ザイロンなどでループを作り、ザイロンの中にフロロカーボンやナイロン糸を通した摩擦を利用したリーダーなのだ。これだと結び目は大きくならずガイドに引っ掛かかることなくスプールに巻き込むことが出来るし、このリーダーの先を三方サルカンに直結することで取り込みも楽になるのだ。
この方法は、主にトローリングなどの超大物釣りのラインシステムとして使われているようだが、その便利さゆえに大物釣りにも取り入れられているようだ。
実際に9/19の釣行で試してみた。ガイドに引っ掛かることもなく、大物ではなかったが三方サルカンまで巻き上げられるので取り込みにも苦労しなかった。
次回、9/28の神津島釣行にも取り入れている。同じような問題を抱えている人は試してみてはどうだろうか。
9/19釣行
前日の9/18は南西の風が強く吹いており心配もあったが朝方には弱まり出船。まだ暗い中を沖走り。ウネリは高く周期も短い。
今日は右のミヨシだ、釣りにくいのを覚悟し、集中力を保つことが勝負の決め手になるだろう。
序盤は
何も起きず、アタリすらない。周囲も静かな釣り出し。イワシが水温の影響なのか弱るのがやけに早い。
中盤に差し掛かる頃にようやく最初のアタリが。ズズズズーッ、落ち着いて次の引き込みを待って合わせる。バッチリ乗ってゆっくりと巻き上げる。おそらく船中最初のマハタをゲット。1kg程のマハタをゲットして余裕が生まれる。かけ上がりからの落ち込みを見逃さずに集中した結果だった。落ち込みに落として2m巻き上げた直後のアタリだった。
今日は渋そうでこのようなパターンでしかアタリは出せそうにない。
中盤は
集中してパターンを見逃さないようにこまめにタナを取り直すが全くアタリなし。死んだイワシの切り身を付けてカサゴを狙うもアタリなし。何とかチビハタをゲットするも続かず、辛い時間が経過する。周囲もアタリは少なくヒラメや小ハタが上がるのみだったが、お隣の常連さんに強烈なアタリが❗️真下に引き込んでいく強い引きでゆっくりと巻き上げていた。見え始めた時はマハタかと思われたが上がるにつれて赤色が見えた。上がってきたのは大きなカンダイだった。
やがて終盤に
中だるみの時間が経過し終盤に差し掛かる頃だった。やはり落ち込みで強いアタリが。落ち着いて合わせ、ゆっくりと巻き上げる。3m程巻き上げた時にフワッと軽くなる。うわー、やってしまった。上げてみると頭が潰れたイワシが。間違いなくハタだろう。
その少し後にお隣の常連さんにヒット、1kg強のマハタだった。
その後はアタリもなく時間だけが経過してしまう。集中してタナをこまめに取り直すが何も起きず終了。ここ最近は水温の影響だろう、渋いことが多い。その中でも何とか1匹は釣っているのでまだマシなのだが、不完全燃焼感が否めない。もう少し水温が下がって落ち着くのを待った方がいいのか?だが、釣りをしたいという気持ちが勝ってしまうからな。
次回は
9/13釣行
風も程ほどで心地よい館山洲崎沖、今日は中深場五目。サバの切り身をエサにカサゴやキントキ、メバルなどを狙う。
60-70m程を狙うのだが、ここ洲崎沖では潮が速いことが多く、慣れてない仲間がいることもあり不安もあったがタルめの潮で釣りやすい日ではあった。
だが、タルめの潮の影響なのか活性は悪い。序盤はポツリポツリとカサゴやメバル、キントキが上がっていたが中盤以降は潮も止まり激渋な状況になってしまった。
船長も何とか釣らせようと20-30mの浅場でカサゴやアカハタを狙うのだが、これまた激渋。秘密兵器で持って来ていた活き餌のウグイでも全く反応なし。
おとといから仕込んでいた特製のサバの切り身で何とか終盤にアカハタ2匹を追加して終了となる。あー不完全燃焼って感じだ。
モロコ
沖上がりしてからモロコに関しての情報収集。館山でもモロコは釣れるのだ。船長に聞いてみると、少し前はホントに洲崎の目の前で釣れていたと。しかもバンバン釣れていたと。多い日には1人3本も上げてる時もあったらしい。だが、最近は釣れなくなってしまったとのこと。少し前がどれほど前なのかは聞かなかったが、行きつけの寿司屋の大将が客が今月2本館山でモロコを上げたと言っていたのを覚えている。それはほんの数年前のことだったと思う。おそらく大物釣師が我こそはとこぞって館山に通った時期があったのだろう。その影響で個体数が激減したのだろう。
次回は9/19に大原マハタの予定。
魚の熟成方法
数年前から津本式なる魚の処理方法が流行っている。僕もそれを真似して釣った直後に絞めて尻尾を切って、そこから注射器で真水を勢いよく注入したりもしていた。今は船上では脳天絞めをして神経絞めをしてしっかりと血抜きをしてクーラーボックスにしまっている。帰宅後に津本式でさらに血抜きをやって下処理して水抜きをしている。
津本式youtubeはこちら
https://www.youtube.com/channel/UCeRYlwTRUJGXC25hFbw2SoA
今では書籍まで出ているし、メディアにも取りあげられるほど有名になっている。
実際にyoutubeで紹介されている寿司屋もあるが、プロが熟成させたものがどのような味なのか知りたくてついつい足を伸ばしてしまったこともあった。
左はたしか3週間寝かせたカンパチだったと思う。全く臭みはなく、今まで味わったことのないものだった。この時、実は宮崎で有名なチキン南蛮を食べた後に直行したのだが難なく食べることが出来た。
神経絞め、血抜きをした方が鮮度が保たれることは知っていたが、この津本式を真似してさらに鮮度が保たれるようになったのは言うまでもない。津本式、最近ではオゾン水を使うなど更なる進化を続けている。まあ、そこまでは真似できないのだが。
自分の方法
魚の処理方法はほとんど同じ。津本式のウォーターシューターは最近のキッチンの水道ではホースが接続出来ないので買っていない。何とか大きな家庭の水道のヘッドをエラの部分に押しやって血抜きをしているだけだ。それでも十分血抜き出来る。あとはしばらく頭を下にして立て掛けて水切りをし、水気を拭き取り、キッチンペーパーを巻き付けてポリ袋に入れ、筒などを用いて出来るだけ空気を抜いて結ぶのだ。こだわる時はクーラーボックスに氷と水を入れて浮かせておく。こうすることで2週間は腐ることなく熟成が可能だ。大きな魚だとゴミ袋を使ったり、あとは恵比寿さまの熟成袋というものを使ってみたりもした。これは少し厚手のポリ袋で青物1本が丸々入る大きさなのだが、いかんせん高すぎるので1回しか試していない。このように市販のポリ袋を使って保存していたのだが、これだと時間が経つにつれてポリ袋の中に酸素が入ってしまい真空ではなくなってしまう。そう、ただのポリ袋だと酸素を通してしまう問題があるのだ。出来るだけ細菌の繁殖を抑えて、出来るだけ酸化させないように保存熟成させるのが理想であるので、酸素を通してしまうのは大きな問題となる。これをクリアー出来ればさらに鮮度を保つことが可能となるはず。そのため最近では真空パック用のナイロンポリ袋を使って保存している。ナイロンポリ袋を使う上で問題だったのが結べないことだった。ポリ袋と比較すると柔らかさがないのでそう簡単には結べない。そこでシーラーを買うことにした。これは熱で袋を圧着させてシールドするもの、3000円で購入出来た。真空パック機を買うことも考えたが、専用のナイロンポリ袋が必要な機種が多くランニングコストがかなりかかるのでやめた。
実際に購入したナイロンポリ袋は彊美人という商品。規格は沢山あるのだが100枚単位で買えるもので最大のものは厚さ0.8mmで30cm×45cmのものだった、これともう少し小さめの20cm×30cmを購入した。1枚20-30円程になるのだが、こだわる自分としては許容範囲内。この前のヒラマサはさすがに入らないので分割してシールド、1.5kgのマハタは尻尾を切ると丸々入れることが出来た。
大きな魚でも丸々入れることが出来るナイロンポリ袋を探したのだが、、、
福助工業の新巻鮭用のナイロンポリ袋があった。これは50枚で4000円近くするのでまだ買っていない。
9/8はやはり出船せず。次回の釣行は9/13、館山での中深場五目だ。
9/5マハタ釣り
今日は台風の影響も心配だったものの風も程よく出船。ウネリはそこそこあるが周期が長いのでそこまでは釣りづらくはなかった。
今日は左トモ。
序盤は
全く反応なし。ウンともスンとも言わない。周囲はカサゴが1匹のみ。気分転換にザリラバを試すもこれも全く反応なし。
海水はメチャクチャ温かい、そのせいなのか。
激渋が予想されたので死んだイワシを切り身にしてカサゴでも釣ってやろうと試すもこれまた全く反応なし。
結局
この状態が10時前まで続いた。
周りもあきらめムードが漂い、僕もあきらめモードに突入で置き竿メインになっていった。
ところがだ
9時50分、突然、置き竿が海面に突き刺さる❗️慌てて竿をとるといい引きが。落ち着いてゆっくりと巻き上げる。時折、絞りこんでくるが難なくいなしてやる。引きがヒラメでもない、ハタっぽくもない、なんだろう。
上がってきたのはマハタだった。後に計量して1.5kg。激渋ながらようやくまあまあサイズのマハタが釣れて終盤でボウズは免れた。
周りにも反応があったので時合突入かと思われたが続かず。
10時半
もう2流しくらいだろうと思い、集中しようと手持ちで頑張る。落とした直後だった。ググググググーとかなり強いアタリが❗️
強く絞めていたドラグでも出ていく出ていく。サメか?
まあ、上げてみないとわからないので丁寧に引きに対応しながら巻き上げる。今日は10号ナイロンハリス。10m程巻き上げたところでドラグを緩めてさらに丁寧に巻き上げていく。ポンピングしながらウネリにあわせて巻き上げる。あと10m、また走り出す。あーサメっぽいと少し諦めかけたが、、、
尻尾が黄色い❗️ 青物だ❗️
船に近付くとまた走り出す、何度かそれを繰り返して最後に思いっきり竿を立てて無事にネットイン❗️
5kgはあろうヒラマサだった。
後に計量して5kg、長さは70cmはあるだろう。激渋ながらこの2匹を釣り上げて満足。
ザリラバは不発。
次回は9/8の予定だが南風でウネリも大きくなりそうで厳しそうだ。
やっぱりザリガニ
やっぱりザリガニでもう1度マハタを釣り上げたい。職場の裏には田んぼがあって用水路にはザリガニが見える。そのザリガニを見るたびにこう思ってしまう。
去年の7月のことだった。朝イチの第1投目、2本針にして上がイワシで下が大きめのザリガニ。落とした瞬間からイワシが暴れるのがわかった。その直後だった、大物とわかる強烈な引き。まだ経験が乏しかったせいもあり焦ってはいたが何とか上げられ3.8kgのマハタをゲット。食いついていたのはザリガニの方だった。
この経験が忘れられずそれ以降もザリガニで試しているのだが全くアタリはなし。あの時は何だったのだろうか?
思いつき
今朝、職場の裏を歩いていてザリガニを見ていたら思いついたことが。
ザリラバ❗️
タイラバにエサを付ける釣り方がエサラバ。エビを付けることが多いのでエビラバなんて呼ばれたりもするが。これを真似してザリラバ❗️やってみる価値はありそうだ。エサラバの場合、エサ取りが多いそうだ。だがここはザリガニ、エサ取りにはそう簡単には食べられない。ザリラバで岩場から出てきて逃げている伊勢エビを演出出来れば食い付いてきてもいいのではないか?
次回、9/5試してみようと思う。
マハタ 最近の仕掛け
幹糸
幹糸はハリスのことも考えて18号のフロロカーボンで作ることが多い。ただ最近のハリス7号などではここまでは必要ないと思われるが。長さは1m、ライトを付ける場合はからみ防止のため120cmにする。ハリスを付ける親子サルカンはNTスイベルの泳がせベアリングを使用。これは贅沢にベアリングの三方サルカン、なかなか釣具屋では見かけない。サイズは5×4×4か4×3×3。
もちろん再利用しているが耐久性は抜群だと思われ、1度買ったのみで買い足しなし。下田漁具の商品でも同じ物があるがサイズが大きすぎる。ちなみにモロコ狙いでは下田漁具のものを使っている。
捨て糸
捨て糸は5号で40cmにしている。色々と試したが長すぎると扱いづらいのもありこの長さに落ち着いた。ちなみにモロコ狙いではサルカンで直結。ムロアジ泳がせでのカンパチ狙いの時、始めは捨て糸ありでやっていたが手前マツリ頻発のため直結にすると全く手前マツリはなくなった。それ以来マハタ狙いでも直結を試してみようと思っているが、底狙いの時は根掛かりが頻発しそうなので試していない。
ハリス
ハリスは7、10、14、16号を準備。傷んでもすぐに取り替えられるようにスナップを付けている。長さは普段は120cmにしているが状況によっては短くしたり長くしたり。特にウネリが大きいときは遊びを持たせるために長くすることが多い。エサが小さい時や食いが渋い時は細目のハリスを試す。
針
針はもっぱらオーナーのカットゴリラの#4、1番小さいものだ。たまにオーナーのムツサークルフックの#4、たまにがまかつのオキアミマグロの16号。最近のシコイワシではがまかつのカン付きくわせの12号。
そして、こだわりのスイベルを針に通してハナカンをセットするローリングハナカン仕様だ。ハナカンの大きさは6~7.5mmにしている。7.5mmだと中羽サイズのマイワシでもハナカンの目通しが可能でありしばらくはこれでいく予定。目通しだと針が動きにくくイワシに刺さらないメリットがある。
ローリングハナカン
ローリングハナカンの作り方を紹介する。以前のブログでは片でかサルカンを紹介していたが色々と試していると最小の12号でも作成可能となったので紹介する。
使用するスイベルはダイワのDスイベルSSの12で最小のものだ。
針とスイベルを把持する器具が必要。僕はこれを使っている。
同じようなものが釣具屋でも売っているが少し高め。これを2本用いて針にスイベルを通している。
まず、針にソフトビーズを1つ通しておく。スイベルを通した後では通せないので忘れずに。そして、針のチモトをこの器具で把持し、同じようにスイベルの胴の部分を把持する。
次に、スイベルの片方のアイに針を通していく。この時、1回では絶対に通らないので、まずはアイを広げていく感覚。
少し左右に回転を加えながら広げていく。そうすると少し広がるので、今度は逆にして通して広げていく。
広がったのを確認したら本通しに移るのだが、かえしの部分が1番のネックというのはお分かりだと思うが。この時に、スイベルのアイの胴側にかえしが来るようにセットして押し込んでいく。把持した針を机に置いて固定しながら把持したスイベルを押し下げていく。上手く広がっていれば少しの力で上手くかえしを越えることが出来る。成功したらもう1つソフトビーズを通す。
左のスイベルの下のアイが広がっている。
スイベルのもう一方のアイにハナカンを取り付ける。普通にハナカンを通して固定したい位置にして、アイを把持していた器具で潰す。
あとはしっかり回転するか確認、針を把持したままで、今度はハナカンを把持し、その状態で器具を回転させてみる。
これで完成、エサの取り付けはハナカンを鼻に通すか目に通すか。慣れれば簡単に出来て手返しも良くなるし、エサ持ちは抜群にいい。
ああ、早く釣りに行きたい。今週は仕事の都合で行けず。次回は9/5の予定。